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なぜ労働時間は8時間なのか

1日8時間労働、週40時間労働というのは、労働基準法で定めれられた最大限の労働時間である。

しかしながら、こんなものは机上の空論だと思う方々も多いかもしれない。

 

労働時間になぜ上限があるのか、これを知るには労働の歴史を遡らなければならない。

労働の歴史を遡ると、最終的には奴隷制度まで遡るのであるが、それに関してはおいおい書いていこう。

ここでは産業革命前から見ていくこととします。

 

産業革命が起きる前は、電気がない時代であるため、夜に働くという習慣はなかった。というか、明かりがなければそもそも労動することができないので、労働時間はさほど多くならない。

 

産業革命に入ると、工場では24時間稼働することが可能となり、労働者はこれに取り込まれていくことになる。

当然労働法などいう法律は存在しませんから、現労働基準法の第1章の、強制労働や中間搾取、賃金カットなどやりたい放題でした。

 

そうすると、虐げられる労働者たちは団結することを考えます。そう、歴史では労働基準法よりも労働組合法の概念が先に出てくるのです。

 

そうして、19世紀の欧州では、労働組合運動が盛んになります。1833年には工場法ができ、

1833年制定時…9歳未満の児童の労働を禁止。9歳~18歳未満の労働時間を週69時間以内に制限。その監督をする工場監督官の配置を義務化(任命)。』※1

週69時間なんてありえないでしょう!週40時間なんて良い世の中になったものだ、と安心しておられる方、週69時間労働してる方なんてのは現代でもかなりの人数いるはずです。朝8時出社で、夜10時に帰る(13時間×5日)、そして土曜日も勤務すれば週70時間なんてすぐ到達しますね。

 

そして、度重なる労働運動の末に、1日8時間労働、週40時間労働が確立されるのです。

 

要するに、レッセフェール状態では、労働時間というのは無限になるのです。それをなんとか法律の力で捻じ曲げて、労働時間を規制しているのです。

 

労働時間の規制というのは、人類の知恵であり、賜であります。その恩恵を、歴史を無視して踏みにじる行為は、自分の首を絞める行為というかまさに自殺行為に等しいといえるでしょう。

 

 

 

※1参照:wikipediaより