女性活躍加速化助成金について
概要
女性活躍加速化助成金とは?
女性活躍推進法(H28.4.1施行)にさきがけて、女性の活躍推進に取り組む事業主の方を支援する助成金です。
自社の女性の活躍に関する「数値目標」、「数値目標」の達成に向けた取組内容(「取組目標」)を定め、達成することで助成金が支給されます。
ということで非常に使いやすい助成金となっておりますので、ぜひとも活用したいものです。
●助成額
加速化Aコース:30万円
加速化Nコース:30万円
合計60万円
●加速化Aコース詳細
対象:中小企業のみ(常時使用労働者数300人未満)
助成金支給までのながれ:
①一般事業主行動計画を策定する。
②①を周知、届出、公表
③目標を達成するための取り組みを行う
これだけで30万円もらえます。
●加速化Nコース
対象:全企業
助成金支給までの流れ:
かなり単純な助成金となっております。早い者勝ちですので早めの取り組みをお勧めします。
注意点
●男女雇用機会均等法について
目標については、男女雇用機会均等法に反しないことが必須となります。女性を優遇させる取り組みをする場合は、その部署や役職において女性の割合が4割未満であることが必須となります。
ここが最大の注意点になるかと思われます。
例えば、男女比5:5の営業部において、「女性の営業職を増やす」という目標を立てるのは男女雇用機会均等法に反しません。※1 ですが、その目標達成のために「女性を対象とした採用パンフレットを作る!」というような取り組みをすると、男女雇用機会均等法に引っかかることとなってしまいます。女性の割合が4割を超えている部署や職種においては、取組目標に注意しましょう。
※1 2016/5/31追記
既に4割を超えている部署や職種においての目標設定は、均等法に反することにはなりませんが、女性活躍加速化助成金の支給対象からは外れるようですので注意が必要となります。
●取り組み目標について
数字目標は例えば、「女性の管理職の割合を5割にする」などイメージはしやすいかと思います。しかし、取組目標については、よくイメージがわかないのではないでしょうか。本助成金は、取組をしただけで貰える助成金ですから、取組をしたがやっぱり女性の活用はやめとこう・・・。という姿勢でももらえるというちょっと危ない助成金となっております。
そのため、取り組み内容については、割と厳しめの審査が入るのではないかと予想されます。
ただし、厚生労働省のホームページでは、取組の例がすでに出ております。この中のいずれかの取り組みをすることで、取組目標と認定されるかと思われます。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000107832.xlsx
こちらの支援ツールの最後のタブに記載されてます。
最後に
この助成金は他の助成金と異なり、就業規則を提出したり、従業員の出勤簿や賃金台帳等を用意する必要がなく、ほとんど手間なく完了します。そのため、助成金目的で取り組んだとしてもおつりがくる非常に使い勝手の良い助成となってます。
もちろん助成金だけを目当てにしてはダメですよ!
しっかり助成金をもらって、そのうえで女性を活躍させてください!
参考サイト