朝まで生テレビ元旦スペシャル2016について 『トリクルダウンはありませーんっ!ww」
毎年見てます。
まあ別に何が面白いってわけではありませんが。
ただ、今年は衝撃的だった。
竹中平蔵氏が『トリクルダウンはない』と明言したからであった。
トリクルダウンとは?
トリクルダウン理論(トリクルダウンりろん、trickle-down effect)とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」とする経済理論または経済思想である
私の理解では、1990年代後半から始まる労働市場の規制緩和は、このトリクルダウン理論が旗印となって進められたと理解していた。その考えがすべて崩壊したのであった。
小林よしのり氏がブログでこのことに言及した結果、今ではまとめサイトにも多くこのことは拡散しているが、私は実際にこの耳で聞いた(というか録画している)。
正確には「私はトリクルダウンという言葉を使ったことは一度もないんです」
まあそりゃトリクルダウンという用語を使ったわけじゃないでしょうけど・・・。
そのあと
「口を開けて待っていてもだめなんです」
というような発言をしていた。
いやいや、これには参った。
確かに彼は「トリクルダウン」といったことはないだろう。彼の本を読んだことがあって、「竹中は新自由主義だというレッテル貼りは愚かだ」というようなことは言っていて、「あの時にやるべき政策として『小さな政府』を選んだ」というようなことを言っていたが、それでもその時はレーガノミクスの理論で小さな政府を選んだにすぎないのだと思うのだが。
私は経済学を軽くかじった程度の人間だが、もともとトリクルダウンはないと思ってはいた。しかし、反面、あるのかなーなんてことも1割程度思ってはいた。
困ったものだ。
こんなことが、こんなことが許されるのだろうかw
彼と田原総一朗氏との共著では、
○「法人税減税で庶民にメリットはあるのか」と題して、法人税を下げて、企業が儲かったら、日本経済を上向きになり、庶民にもメリットがあるとしている。
いわゆるこれがトリクルダウンってことじゃないの?
と思うが、もうそんなことはどうでもいい。彼が「嘘でした」と明言したのだから。
おまけ
昨日の日経新聞記事より。
産業景気予想ですが、こんだけ業種が分かれていて「晴れ」はわずか3業種だけ。
はい、「通信」「旅行ホテル」そして「人材派遣」
ちなみに正社員化を進めると書いてありますが、当然国から「助成金」がもらえます。
彼のビジネス手腕は素晴らしい。レントシーカーという言葉があるらしいですが、まさに彼にふさわしい通り名でしょう!